【萃点のことばプロジェクト】自然や生態系に根ざして生きる実践の知恵をまとめたカード・小冊子が完成しました!
- 2024年12月6日
- 読了時間: 7分
萃点のことばカード、ついに完成しました!🎉
200名を超える方々のご支援・応援のもと、4月に無事クラウドファンディングを終え、おかげさまで無事にカードと小冊子を制作することができました。本当に有難うございました。その後も多くの方からお問い合わせいただいていたのですが、初版がすぐに在庫切れとなっておりお待たせしてしまっていました。
この度、第二版が刷り上がりましたので、オンラインショップでも販売を開始しました。カード・小冊子・しおりとあわせて、日々の暮らしの中で萃点のことばに触れていただけるオリジナルしおりセットも販売しております。ぜひお求めください。
ご購入はEcological Memesのオンラインショップより👇


「萃点(すいてん)のことば」プロジェクトについて
萃点のことばカードって何?という方も多くいらっしゃると思いますので、改めてプロジェクトの背景や想いをお伝えしておければと思います。
「萃点(すいてん)のことば」プロジェクトは、Ecological Memesの探求過程でみえてきた「自然や生態系に根ざして生きる実践の知恵」を、個人や組織が活用するためのカードや小冊子にまとめ、世に送り出すためのプロジェクトです。
「自然とのつながりを取り戻そう」
「気候変動や生物多様性に向き合おう」
「機械論から生命論へと意識のパラダイムをシフトしよう」
頭ではわかっていても、まだまだ今の社会はたくさんの分断を抱えているのも事実です。
そのように生きたいと思っていても、既存の組織や社会システムの「当たり前」とはまだまだ遠くて、どこからはじめていけばいいのかわからない...
身体実感のないまま概念だけが会社で一人歩きしてしまい、うわべだけの取り組みになっていることにどこか違和感を感じている...
自分は大切だと思っていても、周知にはまだあまり理解されない...時としてその「正しさ」が分断を生んでしまうこともあるかもしれません
そんな時、もしかしたら私たちがEcological Memesの探究活動で育んできた実践や知見、行動様式が支えになるかもしれない。外の世界と内面の世界の分断を再び統合しながら、新たな世界に勇気を持って一歩踏み出すための後押しになるかもしれない。
こうした蓄積や知見は、これまでのたくさんの方々との有り難いご縁のおかげで生まれ、育まれてきたものです。だからこそ、Ecological Memesに関わる人たちだけでなく、より多くの必要としている方々に届けたい。そんな想いからはじまったのが今回の「萃点のことば」プロジェクトです。

萃点(すいてん) ーー 理(ことわり)が集まる「あいだ」の場所を求めて
「萃点(すいてん)」というのは、明治から昭和にかけての博物学者・生物学者である、南方熊楠の造語で「理(ことわり)が集まる場所」を意味しています。
当時の書簡や南方二書などの記録・関連書によれば、明治時代の神社合祀に反対運動をおこした南方は、鎮守の森が破壊されることが自然生態系の危機のみならず、自然と分かち難く結びついている地域社会の基盤や人の精神的なエコロジー、ひいては人間存在そのものに根源的な危機をもたらすことを危惧し、警鐘を鳴らしていました。それから200年近くが経っていますが、この警鐘は今でもなお、人類が近代化を通じて辿ってきた道筋に鳴り響いているのではないでしょうか。
今回の「萃点のことば」は、Ecological Memesで育み探究してきた世界観や知見を、個人や組織の実践へとつなげていくためのいざないであると同時に、近現代社会が切り離されてしまいつつある生命世界のフィールドへと接続していくための入り口(萃点)になることを目指しています。

萃点のことばカードとは?
「萃点のことば」プロジェクトでは、自然や生態系に根ざして生きるための27の知恵を、 実践の知恵・コツの一つ一つを「種」と呼び、個人の暮らしや組織づくりに活用できるカードとして制作を進めています。これらを導出する際には、建築家クリストファー・アレグザンダーが提唱したパターン・ランゲージ(※)という知識記述の方法を参考にしています。
※パターン・ランゲージとは、社会的営みや実践のなかで繰り返される関係性を「パターン」と捉え、それらを抽象的すぎず具体的すぎない中空の言葉として抽出した「創造的な未来をつくるための言語」(井庭 2013)
たとえば「身体の声を聴く」「内臓感覚の回復」「あいだの関係性」「自己完結しない」「ポスト人間中心デザイン」といったタイトルの種があり、それぞれの種は
「起こりやすい状況(とそれが生じてしまう力学)」
▼そこで
「(状況を乗り越えるための)行為や実践」
▼たとえば / そうすることで
「具体例やそこから生まれていく結果」
+
「その実践をサポートする理論や原理などのコラム」
といった要素から構成されています。


萃点のことばでは、現代社会の背後にある構造を前景化することで、起こりうる課題やそれをもたらす要因、力学(フォース)に焦点を当てると同時に、その状況と向き合う/乗り越えるための実践のコツを提示し、具体例と共にどのような結果が生まれるかに想像を向けられるようにしています。
また、その実践をサポートする道理や原理をコラムとして紹介することで、実践の背景にある理解を深められるようにしています。
活用シーンや目的としては、例えば
チームや組織での話し合いの場での共通認識に
日々の暮らしや仕事において、生き物としてのリズムやみえないつながりを取り戻すために
これまでとは違う新しい発想やアイデアのインスピレーションとして
プロジェクトをやるときに、人間中心の視点から脱するためのヒントとして
無意識に生み出してしまっているかもしれない分断や暴力性に自覚的になるために
日々の暮らしのなかで大切にしたいものを見つめなおすきっかけとして
コミュニティのあり方と向き合いなおすための対話のベースとして
などがあります。
種が持つ言語的世界観や表現にもこだわりつつ、抽象的すぎず、具体的すぎず、さまざまな個人や組織がそれぞれのシチュエーションや目的で活用していけるようなカードづくりを目指しています。
萃点のことばカードは、個人の暮らしにおいても、チームや組織づくりのためのワークショップでも、目的や用途に合わせて活用することができます。カードには要約版を記載し、詳細や関連コラムを読んでいただける小冊子もあわせて制作しました。

「答え」ではなく、それぞれの内面と交わり育まれていく「種」として
萃点のことばの種たちは、「答え」ではありません。
抽象的すぎす、具体的すぎない「中空のことば」として抽出したものであり、それをどう実践するかは受け取った人それぞれです。
人から人へと伝播し、社会文化を形成していく情報単位「ミーム」のように、カードを受け取った人の内で種が育まれ、それぞれのいのちの営みと響き合いながら、かたちをかえて行為されていく。そんな願いを込めて「種」と呼んでいます。
多様な生命が芽ぶき、交わり、響き合う
萃点の旅路へようこそ!
世界はさざなみのようだ。
様々なものが混じり合い、押し寄せ、消えていく。
そのゆらぎの中で立ち現れ、響き合い、
共鳴していくいのちの感覚たち。
人と自然。
人と人ならざるもの。
生命と非生命。
そして、わたしと世界。
分かれているようで、混ざり合う。
一体となっているようで、少し違う。
境界があるようで、あわいを漂っているようで。
***
いつからだろう。
私たちは、世界にひろがるみえないつながりや経路を見失ってきてしまったのかもしれない。はたまた、森羅万象に宿るめぐりの環から自らを切り離してきたのか。
その結び目をたぐり寄せるように。
理(ことわり)のあつまる場所を求めて。
[Suiten No Kotoba Project]
Visual design : Mai Yamamoto, Fumiya Yamamoto
Art work : Aimi Sunaga
Photo & Videograph: Kuvonne
PR communications : Noriko Akagawa, Yudai Shirahama
Text & Direction:Shuhei Tashiro, Rei Kono, Yasuhiro Kobayashi
Exhibition Art Direction / Space Design (Kyoto):Tomomi Ogata
Music:Yoshitake Miyata
[Instagram]
@suiten_no_koktoba






















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